東北大学MOOCコンテンツ
東北大学で学ぶ高度教養シリーズ
講座概要
「もっと自分らしく生きればよかった」
これは死の床で、最も多くの人が後悔することだそうです。
この授業では「自分らしさとは何か」、「自分とは何か」を探求したい方を対象として、私自身がこの15年間、調べ・実践して、有効だと確認してきた理論と方法を紹介します。
通常の授業の多くでは、既に確立された知識を理解し、知的好奇心を満たすことが期待されます。しかし今回述べることは客観的な確認が難しいため、世界中で確立されている知識とは呼べないものも含みます。一方で全ては、皆さん自身が実践することで直接確認できることです。この授業では、知的理解を超え、皆さん自身が授業で紹介された方法を実際に試して、その結果を自ら見て感じ、本当かどうかを確かめて、心から納得される。そして、自分らしく生きるために、毎日の生活で活用されることを期待します。
授業で扱う領域はマズローの「欲求階層モデル」、ユングの「タイプ論」、そしてより深く自分を知るための禅、マインドフルネスに関連します。
この授業では、自分に関して、得意不得意ではなく、良し悪しでもない、そして好き嫌いでもない、自然な自分を知ることを目指します。そのような自分を知る道は厳しいものですが、得られることもまた素晴らしいものだと、身をもって体験されることを願っています。
第1週:「自己理解とは何か」
この授業で対象とする自己理解の定義と、自己実現・自己認識など関連用語との関係を学び、自己理解の方法を実践しながら身につけていきます。
第2週:「自分の性格を知る」
ユングの心理学的タイプ論を元にして、認知の側面から自分の性格を探求します。特に、ここでは性格について通常とは異なる見方をすることを、体験を通して実感してもらい、さらに自己理解を深めます。
第3週:「自分の性格を詳しく知る」
引き続き認知の側面から自己理解を進めます。自分自身が最も頼りとする認知機能と、最も意識化されていない認知機能は何かを、演習を通して見出していきます。
第4週目:「自己実現を超えて」
マズローの自己実現を超えて、人は何を求めるのか、どうやって求めるのかを学びます。マインドフルネス瞑想法や、普段は見られない心の働きの深層を探求するための集中と観察の方法を、実践によって体験します。
※本講座は、2023年1月開講の第1回と同じ内容となり、課題の一部を変更しております。